夢は大きく歩みは手堅く

トリハダ代表 野島優一のブログ

有言実行と信頼

世の中のほとんどの人は「やる」と言ったことをやらないので、それを7-8割ちゃんとやるだけでかなり信頼してもらえるようになると思います。

 

僕も30年弱生きてきてそれなりに色々な人と関わってきましたが、ここ数年強く実感するのがこれです。

みんな「あれやろうかな」「これやってみようと思うんだけど」とは言うんです。アイデアはあって、それに興味も持っている。でもまずもって実行するケースは少ないです。

超激務な人みたいにものすごく時間がないとか、そのアイデアの実行のために大金が必要ですぐには用意できないとかいう場合もありますが、割合としては少ない。そんなに時間もお金もかからなくて、やろうと思えば数時間で実行できるようなものなのにやらない、という場合の方がずっと多いです。

それはある意味でいいことかもしれません。その人が現状に満足している証拠でもあるからです。いまの仕事や収入、充実感に満足していて、新しいことをやる動機がその人の中にない。それなら本人の自由だし、幸せなことだと思います。

それでも、「やるって言ったんだからやればいいのに…」と僕が思う理由がいくつかあります。

 

1. やるって言ったときにどこかカッコつけているので、やらないとすごくカッコ悪い

たとえばある新しいビジネスを作るみたいな話。ある程度ビジネスのアイデアがあって、どういう形で進めるかも考えている。それを周りに話す。下手したら「君も何かやりなよ」的な上から目線だったりするw。で、半年たっても1年たってもやってる気配がない。話を聞いた側としては「あれだけ言ってたのに。口だけやーん」となります。

典型的なのは「俺、起業しようと思うんだよね」です。それをドヤ顔で語っておいて、もう来月くらいには立ち上げてそうな雰囲気。なのにやらない。はっきり言いますがこれはカッコ悪いw。究極のやるやる詐欺www。

起業するのなら、信頼するごく一部の人にだけ相談して、あとは勝手にどんどん進める方が僕はオススメです。別に起業自体はすごくもなんともない、法律で決められた事務的な手続きを進めるだけのことなので、淡々とやった方が良いです。

 

2. やるって言ってもやらないのが普通の世の中なので、ちゃんとやるだけで一目置かれる。それを繰り返すと信頼が得られる

結局ほとんどの人はアイデアを形にしないし、たぶん人間はそれが当たり前なんです。だから形にするだけで、頭一つ抜けることができます。たとえそれが簡単なこと、小さなことであってもそうです。やらない人からするとそれでも意外と大変そうに見えたりもします。「あ、この人は行動力のある人なんだ」と思ってもらえて、一目置かれます。

で、最初は小さいことからやっていても、それを繰り返していくと、それなりの信頼が得られます。「この人は本当に有言実行の人なんだ」と思ってもらえます。そして自分の人生を友人知人が面白がってくれて、次の展開を楽しみにしてくれたりしますw。僕はおそらく少しずつこの段階まで来ていて、応援してくれる人も徐々に増えてきました。こうなると楽しいし、どんどん新しいことやってやろうという気になります。みんなが人や情報を紹介してくれるし、フィードバックも前向きなものが増えてきて、かなり良いサイクルに入っていきます。

 

3. やるって言ってもだいたいの人がやらないので、ちゃんとやるだけでそこそこの成果が出ることがある

イデアを実現する人が少ないということは、実現した人にとって競争相手が少ないということを意味します。だからちょっとやるだけでそれなりに成果が出てしまうことがあります。これはお得です。

誰でもできそうなことだから、今から自分がやっても大したことにはならないのでは? と思っていても、とりあえずやってみる方が良い場合が多いと思います。これは僕自身にも複数の成功体験があります。そして「なんだ、こんなにうまく行くなら悩んでないでもっと早くやればよかった!」というケースが多いです。

もちろんそうでない場合もありますけどね。

 

2について追記すると、必ずしも全部のアイデアを実行できなくても、結構信頼してもらえると思います。友人知人に話したアイデアのうち、半分やるだけでも世間の平均は越えるでしょう。7-8割できていればかなり上出来なのではないかと。僕もだいたいそのくらいです。全部やるのはなかなか難しいし、状況が変わってどうしても実行できなくなるものや、実行しないほうがよいものも出てきます。それは仕方ないです。30点が世間の平均、50-60点が一目置かれる分岐点、70-80点が信頼醸成の分岐点、みたいな感じではないでしょうか。もちろん100点目指してますが、できるところまでしかできないので頑張るだけかと。

 

 

さらに1について付け加えると、 僕の経験では、有言不実行な人は他人のアイデアや行動に文句ばかり付ける傾向があります。

「ヒマかよwww」という感じですがこれも人間の習性かもしれないと最近思うようになりました。問題点に気づくと指摘したくなるんですよね。特に、有言不実行な人はアイデアは出るタイプなので、頭の良い人も多いです。そうするとなおさら他人のアイデアのアラが見えてしまうのかなと。他人のアイデアに口を出す前にまず自分のことをちゃんとやれよという感じですけどねw。

逆に有言実行タイプの人からは、前向きなフィードバックが多い印象です。「こうやればもっとよくなるのでは」「こういうやり方もある」「この前見たこれが使えるかも」みたいな。ブレストのスイッチが常にオンな人と話しているととても楽しいですし有益です。問題点ばかり言う人とはどんどん付き合いたくなくなっていますw。

 

やってみたいことがあればどんどんやった方が人生は濃く面白く前向きになると思いますよ。