夢は大きく歩みは手堅く

トリハダ代表 野島優一のブログ

凡人は凡人であることを認めて地道に真面目に頑張るしかないし世の中ほとんど凡人である

「お互いに地道に真面目に頑張りましょう」。

 

これは塩野誠さんという方の著書『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』に出てくる言葉なのですがとても印象に残っています。この方は経歴を見るとバリバリのスーパーエリートなのですが著書を読むと実に謙虚で学びが多いのでオススメです。自分が天才だとは全然思っていない相当な努力家と思われ、冒頭の一文には重みがあり、ああ僕も頑張ろうと素直に思ったのを覚えています。

 

天才と凡人で人間を二分するとすれば世の中のほとんどの人間は凡人に入ると思っています。天才の定義を聞かれてしまうと非常に難しいですが、仮に「インプットや努力が極端に少なくても成果を出せてしまう人」とでもしておきます。そうすると僕も全然そんなことできなくて、過去の成果は明らかに地道なインプットのおかげなので、自分は天才か凡人かというと確実に凡人だと常々思っています。

 

(ただ僕は学校の成績は良かったし、一浪したとはいえそれなりに試験が難しい大学に入ることができたという意味では、いわゆる地頭とか努力する能力はあったのだろうと思っています。ここで言っている天才はそういうのよりもっと上の次元の人のことです)

 

天才だったらとてつもない成果を出せたりとか、誰も考えつかないアイデアを思いついたりとか、他人には全く理解できないことができたりとかするのでしょうが、そういうことができる人はごくごくごく一部だと思っています。僕もそういうことはできないので日々インプットしまくって考えまくって何とかしてアウトプットするということを頑張っています。

 

逆に自分が天才じゃないと気づいたら後はもう努力するしかないわけです。それ以外に自分のアウトプットを高める方法はないんです。それをよく理解した上で、夢を日々なんとなくイメージするだけではなくて(それはそれで超重要だと思いますが)一歩一歩着実な行動を積み重ねることが必要だと思っています。

 

ネットを中心に世界中のスゴい人たちの情報が可視化されていると、ついつい彼らと自分を比べてしまったりします。記事になって紹介されているような彼らは本物の天才だったりするので自分との大きな差に凹みます。けど自分は天才ではないので彼らを比べても意味ないんです。彼らにはなれないんです。それを理解して自分の努力を積み重ねるしかないんですよねきっと。むしろそうすることが彼らに近づく唯一の方法なんじゃないでしょうか。

 

さらに言うと、そうして天才かのように見える彼らも実は大半は凡人なのではないかと最近思っています。めちゃめちゃ努力して毎日1cmでも1mmでも前に進むように歯を食いしばって何年も何十年も頑張ってきた人ばかりなのだと思います。仮にそうだとすればやっぱり自分は自分なりの努力を少しでも多く積み重ねていくしかないわけです。

 

有名な起業家の本はそれなりに読んできたし、ウェブ上に出ている記事も結構読みました。だいたい共通していたことは、「これをやればうまくいく」みたいな成功の法則はたぶん存在しないということと、最初はみんなあまり上手くいっていなかったこと、そしてみんなめちゃくちゃ努力した日々があった、もしくは今もしているということです。これはあくまで僕が触れたサンプルだけからの結論ではありますが、仮にこれが正しければ、自分だって最初は上手くいかなくても思いっきりやればある程度のところまでは行けるかもしれないということになります。頑張れば必ず成功するみたいな無責任な意見は否定するし、猛烈な努力は成功の十分条件ではないですが、かなりの確度で必要条件なんだと思います。

 

表向き華やかに見えるものも裏は普通に泥臭い、いや普通よりも抜群に泥臭いものなのではないかと。それなら泥臭く頑張ってみようじゃないかと。それで上手くいかなかったって死ぬわけじゃないし、少なくとも経験が残るので得るものはあると思っています。